内部被曝も外部被曝もシーベルトで評価

牛肉から基準値以上の放射性セシウムが検出されて大問題になっています。基準値(ベクレル/kg)は、一年間食べ続けると被曝料が1ミリシーベルトを超える恐れがある値となっています。今回、残念ながら出回ったものを食べてしまった人もいる様ですが、1回や2回食べただけでは健康に全く影響はありません。

「内部被曝は外部被曝にくらべて何百倍も危険だ。内部被曝の場合は1マイクロシーベルトでも危険だ」と云う人がいるようですが、全くの誤解です。

長時間体に留まるために内部被曝が危険と考えられる様ですが、ベクレルとシーベルトで説明したように、シーベルトでは体に留まっている時間も考慮されているので、シーベルトで表された放射線の危険性は外部被曝も内部被曝も同じです。内部被曝でも外部被曝でも、1マイクロシーベルトは同じ危険性を示すと考えてください。

放射能で汚染された肉を、体の側に数時間置いた外部被曝の場合と、食べてしまった場合の内部被曝の場合は、危険性はもちろん内部被曝の方が非常に大きくなります。その危険性を評価する単位がシーベルトです。被爆線量をシーベルトで表すと、ちゃんと内部被曝の方が大きく評価されます。危険性は、外部被曝、内部被曝にかかわらずシーベルトで判断すれば良いのです。

「内部被曝も外部被曝もシーベルトで評価」への1件のフィードバック

  1. そのとおりです。世間は内部被曝について、外部被曝よりもあたかも過剰に危険だとリスクを煽る輩が多いのですが、シーベルト換算すればその生物学的影響は被曝経路によらず同じ尺度で評価することができるのです。

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