先日、当研究室でSi(111)-5×2-Auの構造モデルを実験的に決めたと書きましたが、これまでに理論的に予想されていたモデルを以下に示します。[1] Steven C. Erwin, Ingo Barke, and F. J. Himpsel, Physical Review B 80, 155409 (2009).
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Si(111)-5×2-Au表面の構造モデル
昨日の講演でも話しましたが、今年の初めにわれわれは、初観測から40年以上も構造が決定されていないSi(111)-5×2-Au表面の新しい構造モデルを提案いたしました。(Tadashi Abukawa and Yoshiki Nishigaya, Phys. Rev. Lett. 110, 036102 (2013).)以下にその構造モデルを示します。
iPadで研究室紹介
目立つかと思ってiPadで研究室紹介をしたのですが、なぜか本番中に動作が重くなってムービーが再生できませんでした。
というか大スクリーンでは再生できていたらしいのですが、手元のiPad上では動かなかったので動いていないと勘違いしておりました。スクリーンのほぼ真横で紹介してたので、スクリーンが殆ど見えてなかったのです。
説明したかったのは以下のムービ(1)でした。
Movie (1): A movie during the Weissenberg RHEED measurement for Si(111)√3x√3-Ag surface.
Movie (2): 3D Reciprocal map obtained by Weissenberg RHEED (Movie).
Fig. (3): Patterson map and the structure model for Si(111)√3x√3-Ag surface.
ムービー(1)に示したデーターをうまく座標変換することで、ムービー(2)に示した3次元逆空間マップ(実空間をフーリエ変換したもの)が得られます。この3次元逆格子マップを(逆)フーリエ変換して、実空間に戻すといわゆるパターソンマップが得られます。Fig. (3)に示したように、3次元的に得られるパターソンマップから比較的簡単に表面構造が決定できます。