Si(111)-5×2-Au表面の構造モデル

昨日の講演でも話しましたが、今年の初めにわれわれは、初観測から40年以上も構造が決定されていないSi(111)-5×2-Au表面の新しい構造モデルを提案いたしました。(Tadashi Abukawa and Yoshiki Nishigaya, Phys. Rev. Lett. 110, 036102 (2013).)以下にその構造モデルを示します。

Si5x2Au
Our new structure model for Si(111)-5×2-Au surface.

黄色が金原子で、青と水色が表面のシリコン原子、黒が下地のシリコン原子です。この構造モデルは、われわれの開発したワイゼンベルグ反射高速電子回折で測定した3次元逆格子マップから求めた物です。ただし、重い原子である金原子については構造を最適化できましたが、表面のシリコン原子については構造を決めることができていません。

ありがたいことに、このモデルについて既に2件ほど第一源理計算を行ったと言う報告をいただきましたが、あまり芳しい結果が得られていません.理由は、やはりシリコン原子の数や構造が定まっていないためです。さて、今後どうやってシリコン原子の位置を決めて行けばよいものか?

by Tadashi

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