先週の金曜日になりますがNTT物性科学基礎研究所の鈴木哲主任研究員をお招きし、講演会を開催いたしました。
講演者:鈴木哲主任研究員
所属:NTT物性科学基礎研究所
講演タイトル:二次元材料の合成と指向性光学素子への応用
要旨:
NTT物性科学基礎研究所では、グラフェン、六方晶窒化ホウ素、遷移金属ダイカルゴゲナイドなどの二次元材料の合成法の研究を行っている。CVD法による巨大なシングルドメイン-グラフェンの成長、金属極薄膜の硫化による遷移金属ダイカルコゲナイドの合成、全固体反応法による簡便な六方晶窒化ホウ素の合成などについて紹介する。また最近新たに始めたグラフェンを利用した指向性を持つ光学素子の研究についても紹介する。
日時:平成27年10月16日(金)
時間:15時~16時
場所:東北大学多元物質科学研究所 西2号館 N313セミナー室
新しくなったセミナー室がいっぱいになる程たくさんの皆様が聴講しに来てくださいました。
講師の鈴木さん、聴講しに来てくださったみなさま、ありがとうございました。
by Tadashi
11月20日に奈良県の生駒市にある奈良先端科学技術大学院大学に行って講義をしてまいりました。
新幹線で京都に入り、京都から近鉄で高の原駅、そこからバスで奈良先端大に入りましたが、奈良県は思ったより遠く仙台から5時間以上かかってしまいました。
講義は、奈良先端大の大門先生から依頼を受けたもので、大学院生向けの講義です。
光ナノサイエンス特別講義
「電子回折法で表面の原子配列を見る」
講師:虻川匡司
自分の研究内容を好き勝手に楽しく話させていただきました。学生のみなさんが楽しかったかどうかは別ですが、、、
大門先生の研究室を見学させていただきましたが、他にはないオリジナルなアイデアにあふれた実験装置が所狭しと並んでおり、大変感銘いたしました。
奈良先端大の大門先生は「3D活性サイト科学」の領域代表でもあります。お部屋にその看板がありました。
翌日21日からは、新大阪で開催された第一回「3D活性サイト科学」公開ワークショップに参加いたしましたが、こちらもたくさんの研究者の方が参加されて大変盛況でした。「3D活性サイト科学」という領域の発展が期待できるワークショップでした。
by Tadashi
基礎ゼミの実験結果をアップロードしました。質問などありましたら、電子メールで連絡ください。
東北大学は1年生の前期(1セメスター)に転換・少人数科目基礎ゼミ(通称基礎ゼミ)という授業を行っています。一方通行の授業ではなく、実験,実習、見学などの様々な授業形態をもっていることや、入学した学部にこだわらずに好きなテーマを選べることが特徴です。私も「電子と光と物質」というテーマを分担しております。
この基礎ゼミの難しいところは「いわゆる講義はしてくれるな」と釘を刺されているところです。今日は、私の担当の第2回目で実物の実験装置を使って電子回折の説明を行いました。写真は反射高速電子回折装置の電子銃をバラして見せているところです。たまたま、真空装置から外してあった低速電子回折装置も持ち出して、内部構造を見てもらいました。学生の興味は専ら装置の値段についてでした。この装置は「ランボルギーニぐらいですか?」などなど。それでもやはり一年生というのは初々しくて、対応しているこちら側も楽しくなります。
今回は、理学部と工学部の学生合わせて19名という大所帯なので実験をどうしようか頭を悩ませています。
7セメスタの表面・界面工学ですが、昨日(28日)、1回目のレーポート課題を配布しました。
提出〆切は7月12日の授業開始前になります。
Exploring Surface Structures