東北大学は1年生の前期(1セメスター)に転換・少人数科目基礎ゼミ(通称基礎ゼミ)という授業を行っています。一方通行の授業ではなく、実験,実習、見学などの様々な授業形態をもっていることや、入学した学部にこだわらずに好きなテーマを選べることが特徴です。私も「電子と光と物質」というテーマを分担しております。
この基礎ゼミの難しいところは「いわゆる講義はしてくれるな」と釘を刺されているところです。今日は、私の担当の第2回目で実物の実験装置を使って電子回折の説明を行いました。写真は反射高速電子回折装置の電子銃をバラして見せているところです。たまたま、真空装置から外してあった低速電子回折装置も持ち出して、内部構造を見てもらいました。学生の興味は専ら装置の値段についてでした。この装置は「ランボルギーニぐらいですか?」などなど。それでもやはり一年生というのは初々しくて、対応しているこちら側も楽しくなります。
今回は、理学部と工学部の学生合わせて19名という大所帯なので実験をどうしようか頭を悩ませています。