福島県の放射線量マップ

(11/1追記:サーバートラブルにより8月下旬の古いバージョンに戻ってしまいました。途中経過等が消えてしまいましたが、最新の各地の線量マップについて文科省から放射線量分布マップ拡大サイトが公開されておりますのでそちらを参考にして下さい。)

放射線量分布マップ拡大サイト(文科省)

(5/6追記:みなさん福島県の線量マップを検索してここにたどり着くようです。ここで公開しているもの以外にも例えば

1)文科省の発電所周辺の放射線量等分布マップまたは

2)20km圏内の空間放射線量率・土壌濃度の測定結果

3)文部科学省及び米国エネルギー省航空機による 航空機モニタリングの測定結果について

4)福島県が5/2に公開した空間線量マップ(5/2公開pdf)

もあります。いずれも以下に示したマップと大まかに一致していると考えています。より信頼度の高い文科省や福島県公開のマップをご参照ください。)

(4/28追記:奥村さんのブログに20km圏内や新しいデータも含む4000点以上の測定データから描いたより詳細なマップが公開されています。是非参考にして下さい。)

福島県の方が人海戦術で測定し東京大学の奥村さんが苦労に苦労を重ねて機械可読できるようにしたデータを横からいただいて福島県の放射線マップを作ってみました。データは4月5日から7日にかけて福島県の学校の校庭などで測定されたものです。まずは等高線図。赤い点は測定地点で、地上1mで測定した値を使用しています。

福島県の線量率(μSv/h)の等高線図

次は、この等高線図から作った濃度分布図。地図は重ねていませんのでご自身で想像くださいm(__)m.テクノコさんの白地図を使わせていただきました。

線量率カラーマップ(Max 25μSv/hでスケール)

下は、同じ物を放射線量率の低いところが見易いようにスケールし直したマップ

線量率カラーマップ(Max 5μSv/hでスケール)

飯舘や波江付近を除くと放射線量率が比較的高いのは中通の盆地であり、放射線量が地形に大きく依存している事が分かります。中通の放射線は、白河側から郡山、福島市へと風に乗って移動した放射性物質によるものと考えられています。一方、飯館や波江付近の強い放射線の起源ははっきりしていません。マップを見ると福島市と飯館の間に放射線の弱い谷が存在する事が分かりますが、この谷は飯館の放射線が福島市のとは別の起源であることを示しているように思えます。

奥村さんのデータを勝手に使わせていただきました。測定された福島県の職員の方々、そしてデータを可読化して下さった奥村さんに感謝いたします。(使用したデータは放射線量データまとめページradmonitor311でも公開されています。)

注1:赤い点(測定点)が無いところは内挿・外挿によって補完したものですので目安と考えて下さい。また、原発周辺や県境より外はデータがありませんのでそれらの付近のデータは正しくありませんのでご注意ください。

注2:1μSv/h程度の測定値は、かなりばらつくものと思われます。ごく近い測定点同士で値が異なるのは、測定の条件等の違いによる可能性が高いと考えます。

注3:福島県の測定は主に学校等の土のグラウンドで行われています。土に比べて、アスファルトの方が汚染が沈着しにくいと考えられています。

4月5日から7日にかけて測定されたデータを使用しています。値は時間と共に少しずつ減少しています。測定点は限られますが最新のデータは文科省などで確認できます。

 

4/30追記:再び放射線量データまとめページradmonitor311からデータを拝借して、前の1648点のデータに20km圏内の178点のデータを追加してカラーマップを作ってみました。

20km圏内のデータを追加したカラーマップ(Max 100μSv/hでスケール)

同じ物を放射線量率の低いところが見易いようにスケールし直したマップ

20km圏内のデータを追加したカラーマップ(Max 5μシーベルトでスケール)

注4:20km圏内の測定点(赤い点)が追加されましたが、赤い点の無いところは内挿・外挿によって補完したものですので目安と考えて下さい。また、県境より外はデータがありませんのでそれらの付近のデータは正しくありませんのでご注意ください。

 

 

 

「福島県の放射線量マップ」への6件のフィードバック

  1. はじめまして。いわき市内で薬剤師をやっているものです。
    県内の放射線濃度を視覚的に理解できるような図はないかと探していてこのページにたどり着きました。
    大変見やすい図でいろいろ参考になりました。ありがとうございます。
    そこで一つ気づいたことがあるのですが、中通りの放射線の広がりは高速道路と一致しているのではないでしょうか?
    災害援助車や避難車などが原発北西部の放射線濃度の高いエリアから、東北道を使って移動する際に放射性物質が広がったのではないかと思うのです。
    島のようになっている線量が高いエリアはサービスエリアの場所と一致すると思います。
    浜通り側は常磐道です。通行止めが多かった分広がり方が少なかったのではないかと思います。
    素人の推測であり、まったく的外れなことを言っていたら申し訳ありません。
    何かのお役に立てばと思いご意見させて頂きました。
    ありがとうございました。失礼します。

  2. コメントありがとうございます。高速道路を気にしていらっしゃるようですが、中通りの広い範囲の高い線量は車の移動等による汚染では説明できません。蒸気機関車のように煙突から高濃度の放射性物質を吐きながら移動したのでもない限り、その可能性はありません。北西部の線量の高いところで放射性物質を浴びた車であっても、その量はたかが知れておりまして、周囲の広い範囲を汚染するほどの量にはなりません。やはり放射性物質を含んだ空気の固まりが風に乗って中通りを北上した物と考えられます。地形が効いているのだと思います。高速道路は、たまたまその真ん中を通っているだけだと思います。
    私の作った図と同じデータを使った図が他でも公開されています。同じデータを使った物ですので大雑把には同じような分布図になっています。国立天文台(水沢)の@Ishihara_Y さんの作図
    こちらもご参考ください。

  3. 3月15日の福島第一原発2号機の爆発の後、風向きは北西方向になり浪江町、飯館村、川俣町、福島市と阿武隈山地を乗り越えて汚染していきました。その後さすがに奥羽山脈は越えられず二本松、本宮、郡山、須賀川、白河と汚染していきました。つまり風に乗って放射性物質が移動しました。風です。中通りの移動は北上ではなく南下です。

  4. ご指摘ありがとうございます。この汚染の順番については諸説あります。時系列で福島県内各地の線量のピークを表示したページによると、微妙ですが3/15の線量の鋭いピークの現れた時間の順番が白河、郡山、福島市、仙台市の順番になっていることから判断した物です。風に乗って移動したのは間違いないのですが、イメージとしては長くたなびいた煙突の煙のようなものであり、波江を通過したものが福島市の方へ行ったものではないと考えています。SPEEDIの動画(うる覚え)を見たのですが、何十キロにもわたりたなびいた帯状の汚染された空気が初め南側に流れていたのですが、帯状のまま北風南風に流されて北上し、ちょうど波江、飯館、福島市、二本松、郡山にくの字にたなびいたときに降雨雪により、地上に落下した様に見えます。ただし、あくまでも一つの見解であり、おっしゃる通り逆に北から南へとする見解もあります。どちらが正しいかは、当時の気象条件や、汚染の時系列を詳細に検討する必要があると思います。

  5. 他のところにもコメントしましたが。筑波大学ラジオアイソトープ総合センターから「 福島県~首都圏土壌調査の分布マップ(Cs, Te, I)」のpdf資料が公開されています。

    福島県だけではなく北関東にもわたる広い範囲での土壌調査結果をまとめた物です。3月29日時点でのTe129m、ヨウ素131、セシウム134、137の分布カラーマップがあります。

    ヨウ素131とセシウム137の比のマップは、3月15日の放出によるものと21日の放出による物の違い(半減期の短いヨウ素の減衰)を表している物と思われます。

    また、分布マップとアメダスによる雨量分布マップに高い相関がある事が分かります。

  6. 7/22日に文部科学省(米国エネルギー省との共同を含む)による航空機モニタリング結果に宮城県のマップ(pdf)が追加されました。宮城県の稲藁汚染とつじつまの合う結果になっていると思います。表示されている値はBq/m2です。土の密度に依存しますが、おおよそ50で割るとBq/kg単位に変換できます。米の作付け制限が5,000Bq/kgと記憶しておりますが、超える場所が出てくるかもしれません。

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