バナナの話

バナナに含まれるカリウムが放射能を持つという話を聞き、バナナを食べるのに不安を感じる方もいらっしゃると思います。実際にバナナに含まれるカリウムは1本あたり約20Bqの放射能を持ちます。しかしバナナを控えても、身体に含まれるカリウムの量はほとんど変わりません。

環境科学技術研究所の資料によると、

  1. 私たちの身体には1kgあたり2gのカリウムが含まれている。
  2. カリウム1gの放射能は30Bq。
  3. 体重60kgの人は3600Bq*程度の放射線を出している。(*4000Bqとする資料もあります。)

バナナに含まれるカリウムが特段強い放射能を持つ訳ではありませんので、1.の1kgあたりのカリウムの値は、バナナを控えても変わりません。人間の身体はカリウムを必要としているのです。身体に含まれるカリウムによる内部被曝量は年間で0.17mSvと見積もられていますが、これを減らす事はできないのです。カリウムが不足すると運動時にけいれんし易くなるなど、身体に悪い影響があります。カリウムはバナナの他にも海藻や芋類にも多く含まれています。十分の量を摂りましょう。(腎臓に病気がある場合はカリウムの摂取が制限されます。)

カリウムの放射線

天然のカリウム(K)は、K39,K40,K41の3種類の同位体が93.2%,0.01%,6.73%の割合で混じった物です。このうちK40が放射能を持ち、半減期12億年で放射線を出します。

バナナのカリウムに関するtwitterまとめも参考下さい。

「バナナの話」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。

    セシウムはカリウムとよく似ているそうですので、もしも
    バナナが福島県で育つならば、福島県産バナナ1本につき
    放射性セシウムが約10Bqぐらい含まれることになるでしょう。

    ヨウ素を多く吸収する海藻は、やはり、
    放射性ヨウ素も取り込みやすいだろうと思います。

  2. じつは海藻にはカリウムもバナナよりも多く含まれてたりします。(上でリンクした環境科学技術研究所の資料参照)

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