被曝と被爆が混同されています。ヒロシマ、ナガサキで原子爆弾の被害に遭った方は被爆者と呼ばれますが、今回原発事故で放射能を浴びた方は被曝者ということになります。もちろん、原子爆弾の被害者の方は原子爆弾からの放射線を被曝しておりますので被爆者であり被曝者でもあると言えます。しかも、被爆者の大部分が放射線の被曝による健康障害に苦しんでおられますので、被爆と被曝に大きな違いは無いとも言えるのですが、、、。ただ、今回の原発事故では今のところ被曝です。正しい漢字を使いましょう。
被曝という言葉ですが、どれ以上浴びたら被曝でどれ以下なら被曝でないかという基準がある訳ではありません。言葉の意味としては、少しでも浴びたら被曝です。たとえば私たちは常に自然からの放射線を浴びています(年間3mSv程度)。毎日、被曝していることになります。ですから被曝は、被曝した量(mSvなど)で評価する必要があります。
追記:被曝という言葉は、なにかに曝(さら)された状況を示すものです。例えば「今日は天気が良いので大量の花粉が飛散しています。みなさん花粉を被曝しないように注意しましょう。」のようにも使用できます。