実験のため兵庫県にある高輝度放射光施設SPring-8に来ております。実験は9日から15日の予定です。
今回も、東大物性研の松田研究室の皆さんにお世話になっております。
by Tadashi
しばらく更新をサボっておりました。本当に久しぶりの書き込みになります。
10月からこの建物の耐震改修工事が予定されているために、研究室全体が一時別の建物に引っ越しする予定です。部屋を完全に空にしなければならないので、実験装置から机、椅子まで全て引っ越しすることになります。
できるものから梱包作業を始めましたが、、、
昨年の11月に開催された第33回表面科学学術講演会に研究成果を発表した修士2年の神崎慎二君が講演奨励賞(スチューデント部門)を受賞することが決定いたしました。神崎君の日頃の努力が報われて本当に嬉しい限りです。
by Tadashi
備忘録です。
実験装置の測定プログラムは、LabVIEWというグラフィカルなインターフェースをもつソフトウェアで作成しています。このLabVIEWをホストPCにインストールして、様々な計測装置をそのPCから制御します。LabVIEWでプログラミングをして、その計測装置ごとにコマンドを入力し、データを受け取ったりします。
計測装置との通信は、汎用のシリアル通信や、USB、LANだったり、計測に特化したGP-IBという規格で通信を行うことが多いのですが、基本は計測装置ごとのコマンドをそれぞれの通信の規格で送ることになります。
この通信においてコマンドを区切るために改行やラインフィード、スペースなどを送信する必要があるのですが、それをテキストで表現するためにLabVIEWではコントロールコード”¥”を使います。例えば、改行は”¥r”、ラインフィードは”¥n”、スペースは”¥s”のようにコントロールコード”¥”を使って表現します。今回、LabVIEW 2011を使ったのですが、どうしてもその入力が計測装置にうまく伝わらずに苦労しました。古いLabVIEWでは大丈夫なのになぜか新しい物ではうまくいきませんでした。
だいぶ苦労したのですが昨日やっと原因がわかりました。LabVIEWのテキスト定数およびテキスト入力器の設定を「標準」ではなく「コントロールコード”¥”を表示する」に変える必要があったのです。「標準」のまま”¥”を入力すると、この”¥”はコントロールコードではなくあくまでも文字として解釈されるようでした。だから計測装置に改行やスペースではなく”¥”がそのまま送られていました。
分かってしまえばなんて事無いのですが、このような見えない仕様はマニュアルやヘルプにしっかり書いて欲しいですね。ずいぶん無駄な時間を費やしてしまいました。
by Tadashi
12日と13日は、X線自由電子レーザーSACLAの利用研究打合せのために京都大学の理学部に出張です。本研究室は微結晶試料の回折実験およびその解析を担当する予定です。少し前にここで取り上げた解析ソフトウェアCrystFELも、そのためにインストールした物です。なんとか準備間に合いました。暑い京都に行って参ります。
by Tadashi