(4/26追記:SPEEDIによる詳細な計算結果が公開されるようになりました。緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による計算結果をご覧下さい。)
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)というのがあります。
文部科学省の原子力防災ネットワークのホームページによると
SPEEDI
原子力発電所などから大量の放射性物質が放出されたり、そのおそれがあるという緊急事態に、周辺環境における放射性物質の大気中濃度および被ばく線量など環境への影響を、放出源情報、気象条件および地形データを基に迅速に予測するシステムです。
とありますので今回のような事故では大活躍すべきシステムです。
環境防災NネットからSPEEDIのデータを見ることが出来ます。
日本各地の空間放射線量率(nGy/h)や風向・風速、降水量を見ることが出来ます。残念ながら宮城と福島は調整中(多分地震や津波による故障)で見ることが出来ませんが、その他の地域はほぼ表示できます。詳しく見るには地図の日本地図の都道府県をクリックして下さい。かなり重いですが、詳細地図が表示されて風向きなども見ることが出来ます。
さて、また新しい単位が出て来ました。空間放射線量率の単位nGy/hは、ナノ グレイ毎時です。グレイGyでの値に放射線荷重係数をかけるとシーベルトSvになります。
Sv = 放射線荷重係数 x Gy
係数は放射線種によって変わりますがガンマ線、ベータ線の場合は1です。ヨウ素131もセシウム137もベータ崩壊をしてさらにガンマ線を出します。ということは放射線荷重係数 は2なのかなあと思いますが、よくわかりません。まあ1も2も大して違いないので、1を使ってnGv/hの値は、そのままnSv/hになると考えて良いでしょう。μSv/hにするにはその値を1/1000にします。