このタイトルの記事は5/20にアップロードしたのですが、サーバーのトラブルで消えてしまいました。写真だけでも再投稿します。
微結晶の光反応等による超高速構造変化を捕らえるために将来的にX線自由電子レーザー(XFEL)を使った時間分解X回折実験を計画しているのですが、それの予備実験の予備実験として、つくば高エネルギー加速器研究機構の放射光施設PF-ARでナノ結晶の回折パターンを測定しました。
このタイトルの記事は5/20にアップロードしたのですが、サーバーのトラブルで消えてしまいました。写真だけでも再投稿します。
微結晶の光反応等による超高速構造変化を捕らえるために将来的にX線自由電子レーザー(XFEL)を使った時間分解X回折実験を計画しているのですが、それの予備実験の予備実験として、つくば高エネルギー加速器研究機構の放射光施設PF-ARでナノ結晶の回折パターンを測定しました。
先日、X線自由電子レーザーでの微結晶X線回折実験に向けて、ランダムな方位を向いた微結晶の回折パターンの指数付けを行うソフトウェア(CrystFEL)をインストールして動作確認を行ったことを書きました。今日は、午前中のちょっとした待ち時間(5分ぐらい)を利用して、テストデータの指数付けを行ってみました。
いろいろ苦労しましたが、Mac OSX上でCrystFELが動くようになりました。下の画像は例題のタンパク質のX線回折パターンをシミュレーションしたものです。とりあえず良かった。
続きを読む CrystFELなんとか動くようになりました
まずはIBMのページに行って動画を見て下さい。銅の表面に吸着した一酸化炭素分子(CO)で描かれた少年が原子と戯れる動画です。一つ一つの明るい点がCO分子1個に対応します。
IBMの研究者は走査トンネル顕微鏡(STM)という装置を使って、銅の表面に吸着したCO分子を一個一個動かしならがら、コマ撮りしてこのムービーを作成しました。いったいどのくらいの時間がかかったのでしょう。大変な作業です。
下の方にはどうやって原子やCO分子を動かすのかを解説した動画もあります。英語ですが、人の顔が映っているところはすっ飛ばしても良いので(IBMの皆様ごめんなさい)是非ご覧下さい。
by Tadashi
最近、X線自由電子レーザーというものが開発されて各国で使用が開始されています。これにより、非常に短い時間だけ発光する強いX線のレーザーが使えるようになりました。このX線を使用すると、化学反応などの時に非常に短い時間に起こる分子の変形などを、まるで映画を見ているかのようにスローモーションで観測できるようになると期待されています。日本でも兵庫県にSACLAという世界最高性能を持つX線自由電子レーザーが完成し、共用が開始されています。
*X線自由電子レーザー( X-ray Free Electron Laser)はXFELと略します。SACLAの発光時間は約十フェムト秒(100兆分の1秒)で、光でもたった3μmしか進めないぐらいの短い時間です。原子の動きは、ほとんど止まって見えます。
当研究室も、表面構造解析で培った経験を生かすべくSACLAのプロジェクトの一つに参加させていただいております。当研究室の役割は、光照射などによって変化するナノ結晶のX線回折データの解析です。