IBMの研究者が作った世界で最も小さなムービー

まずはIBMのページに行って動画を見て下さい。銅の表面に吸着した一酸化炭素分子(CO)で描かれた少年が原子と戯れる動画です。一つ一つの明るい点がCO分子1個に対応します。

IBMの研究者は走査トンネル顕微鏡(STM)という装置を使って、銅の表面に吸着したCO分子を一個一個動かしならがら、コマ撮りしてこのムービーを作成しました。いったいどのくらいの時間がかかったのでしょう。大変な作業です。

下の方にはどうやって原子やCO分子を動かすのかを解説した動画もあります。英語ですが、人の顔が映っているところはすっ飛ばしても良いので(IBMの皆様ごめんなさい)是非ご覧下さい。

by Tadashi

連休終わりました

連休が終わると、なんとなくやる気が出なくなったりします。いわゆる5月病といわれるやつです。目標を持って、目の前のことを一つ一つこなして行くことで、5月病をやっつけましょう。

と自分に言い聞かせて、授業の準備等をこつこつとやってます。

CrystFELのインストール

最近、X線自由電子レーザーというものが開発されて各国で使用が開始されています。これにより、非常に短い時間だけ発光する強いX線のレーザーが使えるようになりました。このX線を使用すると、化学反応などの時に非常に短い時間に起こる分子の変形などを、まるで映画を見ているかのようにスローモーションで観測できるようになると期待されています。日本でも兵庫県にSACLAという世界最高性能を持つX線自由電子レーザーが完成し、共用が開始されています。
*X線自由電子レーザー( X-ray Free Electron Laser)はXFELと略します。SACLAの発光時間は約十フェムト秒(100兆分の1秒)で、光でもたった3μmしか進めないぐらいの短い時間です。原子の動きは、ほとんど止まって見えます。

当研究室も、表面構造解析で培った経験を生かすべくSACLAのプロジェクトの一つに参加させていただいております。当研究室の役割は、光照射などによって変化するナノ結晶のX線回折データの解析です。

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Exploring Surface Structures